こんにちは、スノウコンサルティング代表の古屋早雪です。
今回は、資金繰り表についてお話しします。
ワクワク経営を続けるには、資金が必要です。
資金が不足してしまっては、仕入れや経費、自分の生活費が払えなくなり、事業活動を続けていくことができません。
会計上利益が出ていたとしても、運転資金の増加や臨時の急な出費で資金が不足することはよくあります。
資金が不足する直前になって資金を調達しようとしても、間に合わない場合があり、最悪の場合「黒字倒産」ということもあり得ます。
そのような事態を避けるため、普段から資金繰り表を作成して、今後の資金の動きを予測しておくことが大切です。
例えば、このままだと3ヶ月後に資金が不足すると分かっていれば、3ヶ月の間に対策をすればよいので、安全性はぐっと高まります。
また、金融機関に支援を依頼する場合も、今までどのような資金の動きがあり、これからどのように資金が動くかという予測を示すことができれば、支援を受けられる可能性も高まります。
資金繰り表は、月単位の「キャッシュフロー計算書」に似ており、「直接法」による計算となります。
間接法の「キャッシュフロー計算書」と大きく異なるのは、利益から差分項目を調整して現預金の増減を計算するのではなく、現金の収入から支出を差し引くことで増減を計算する「直接法」を採用していることと、決算書の結果から資金の動きを分析する「キャッシュフロー計算書」と異なり、月々の実際の資金の動きを管理し、今後の月単位の資金の動きを予測するという「目的」にあります。
今後の資金の動きは、売上や経費の予測をもとに、今月の売上はいつ入金されるのか、この経費はいつ支払いになるのかといったタイミングのずれを考慮して現預金ベースの収入・支出を予測します。
その現預金増減をもとに、毎月の現預金残高を予測することで、いついくら不足するかということがわかります。
■資金繰り表のイメージ
そして、資金繰りの予測を作ったら、その後実績の資金繰り表と比較し、どれだけの差異があったのかを分析することが必要です。
さらにそれをもとに今後の資金繰り表にも修正を加え、精度を上げていきます。
スノウコンサルティングでは、継続的にワクワク経営ゲーム会を開催しています。
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