皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
よく、需要と供給の関係と言いますよね。
需要が多いほど、供給が少ないほど値段が上がるというものです。
ニュースなどでも農作物が豊作だったために値段が下がり、農家の方が困っているという話を聞くことがあります。
また、人気ゲーム機の生産が追い付かず、ネットオークションで高値で取引されるといったことも起こっています。(高値で売るために買い占めをおこなうのは迷惑行為なのでやめましょう)
さて、この現象はなぜ起こるのでしょうか?
これは、経済学で「市場均衡」と呼ばれている原理です。
例えば、世界に9本しかない貴重な剣があったとします。
これを9人の人が別々に持っていて、それぞれ「この値段なら売りたい」という値段が1,000G~9,000Gまで、1,000G単位でまちまちだったとしましょう。
一方、買いたいという人も9人いて、「この値段なら買いたい」という値段が1,000G~9,000Gまでまちまちだとしたらどうでしょう。
当然、1,000Gで売りたいという人も、もっと高く売れるなら高く売りたいと思いますし、10,000Gでも買いたいという人も、もっと安く買えるなら安く買いたいと思います。
この剣を2,000Gで取引しようという話になったら、売りたい人は2人、買いたい人は8人なので、値段はもっと釣りあがります。
逆に、8,000Gだとしたら、売りたい人は8人、買いたい人は2人なので、買いたたかれて値段は下がりますね。
最終的には、5,000Gになったところで売りたい人も買いたい人も5人となり、取引が釣り合います。
このとき、ある値段で売りたい人の人数と、買いたい人の人数をグラフにすることで、この重なった点が「市場均衡」となり、その値段で取引されるということが分かります。
ここで、仮にこの剣の供給量(売りたい人)が4倍になったとします。
売りたい金額の幅は1,000G~9,000Gで変わらず、それぞれ4人ずつになるというイメージですね。
そうすると、2,000Gで売りたい人も買いたい人も8人となって釣り合うため、取引価格は2,000Gまで下がります。
逆に、買いたい人が4倍になれば、8,000Gで釣り合うことになります。
この現象が起こることは感覚的に分かると思いますが、グラフを使うと「何故そうなるのか」が理解できますよね。
そして、希少なアイテムほど高く売れるということにもなりますので、以前お伝えした「VRIO分析」にもつながる話ですね。
需要と供給と値段の関係性を知って、継続的に利益を出す仕組みを作りましょう♪
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