すっぱいぶどうと甘いレモン「認知的不協和」 ワクワク経営コラム【第64回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

さて、皆さまはこんな経験はありませんか?
新しい街に着いて強そうな武器が売っているので、大枚をはたいて買ってみたが大して強くなかった。
しかし、そのまま売って差額を損するのは悔しいので、なんとか使い道を探して使っているうちに愛着がわいてきて、そのまま使い続けた・・・

これは認知的不協和と呼ばれる現象で、「強そうな武器を購入した」という行動と「大して強くなかった」という結果の間で心理的な不安状態になり、買った武器の良い点を探してその不安状態を埋めようという心理が働くものです。
安い買い物であれば、強くなかったら別の武器を買い直せばいいのですが、高い買い物でやり直しが難しい場合により起こりやすくなります。
これに似た話で、「すっぱいぶどう」という童話があります。
おいしそうなぶどうを見つけたきつねが、なんとかぶどうを手に入れようとするがどうしても手に入らない。
悔しいきつねは、「あのぶどうは、どうせすっぱくておいしくない」と思い込むことで、悔しい気持ちを紛らわせたというものです。
その逆が甘いレモンで、やっと手に入れたレモンがすっぱかったが、甘いと思い込むことで紛らわせるというもので、前述の武器の話と同じですね。

この理論は、経営では主に消費者の購買行動や消費者心理についての話題と、意思決定や行動に関するバイアスについての話題で使われることが多いです。

あなたの周りでも、すっぱいぶどうや甘いレモンはありませんか?

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