皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
冒険の世界で、パーティーの並び方ってありますよね。
ドラゴンクエストでしたら、パーティーの並び方を変えることができ、前の方にいる仲間ほど攻撃を受けやすいという設定があるものが多いです。
また、最近のゲームでは戦闘中も自由に動き回ることができ、近接攻撃はまず近寄る必要があるため、補助魔法や遠隔攻撃をおこなうメンバーは敵から離れておくことで、範囲攻撃を避けたり攻撃されるまでの時間を稼いだりすることができます。
このように、冒険の世界では並び方は重要です。
ただ適当に好きな順で並んでいたのでは、魔物との戦いで不利になることがあります。
現実の経営でも並び方が重要になる局面があります。
例えば、会計において複式簿記で損益計算書と貸借対照表を作成しますよね。
この貸借対照表の勘定科目の並び方を意識したことはありますか?
勘定科目の並び方には、実は意味があります。
流動性配列法といって、資産や負債を「流動性」の高い順に並べています。
「流動性」とは、資産でいえば、営業活動での現金化までのスピードの速さを表します。
大きな分類では、「流動資産」「固定資産」「繰延資産」の順に並んでいますね。
流動資産は、通常現金化までが1年以内である資産、固定資産はそれ以上かかるものです。
また、繰延資産は先に支払った経費を数年に繰り延べて償却するための項目なので、固定資産のように処分して現金化することが通常できないため、固定資産より後になっています。
流動資産の中では、最初に現金が記載されていることが多いですね。
現金は既に現金化されているので、当然「流動性」は一番です。
続いて、すぐに現金を引き出せる「預金」、期日が来れば現金化できる「受取手形」、契約に基づき期日までに入金される「売掛金」、販売することで売掛金などに変わる商品などの「棚卸資産」という順で記載されます。
このように並び方を意識すると、これらの資産が現金に変わる流れがイメージできてワクワクしませんか?
是非、「並び方」を意識してワクワク感を高めましょう!