皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
冒険をしていると、世の中の変化を感じることがあります。
ストーリーの中で時間が進行したり、イベントをクリアしたりすることで、世の中が変化して人々の暮らしやお店の品ぞろえなども変わったりすることがあります。
これは、世界全体が大きく変わってしまうこともあれば、1つの町や特定の分野だけの変化の場合もあります。
それまで魔物の脅威に怯えていた人が、平和を取り戻して安心したり、逆に魔物の侵略によって平和が脅かされることにより、人々の暮らしや価値観が変わってしまうということはよく起こることです。
そして、もちろんこれは現実の世界でも同じですね。
大きな災害や疫病の流行により、大きく世の中が変化することもありますが、そうでなくとも時代が流れれば世の中は変わります。
人々の価値観や新しい技術、社会情勢の変化などによって、世の中は確実に変化し続けており、それに合わせて経営や組織、商売の形も変化していくことが求められます。
そういった中で、世の中の変化を映し出しているもののひとつに、マーケティング・コンセプトがあります。
これは、マーケティングの「どのようにお客様に価値を届けるか」の考え方が、時代とともに大きく変化していることを表しています。
昭和の高度経済成長期の時代、世の中は大量生産・大量消費で、作れば売れる状況だったため、とにかくたくさん作って、たくさん売ろうという考え方が主流でした。
この考え方は「生産志向」と呼ばれます。
その後、徐々に需要も落ち着いてきたため、量だけではなく品質が重視されるようになりました。
良いものを作れば売れるという考え方で、これは「製品志向」と呼ばれます。
さらに、今度は良いものも世の中にあふれてきたので、今度は「どのように売るか」という部分が重視されるようになりました。
良いものであっても、売り方次第でどれだけ売れるかが変わるという考え方で、これは「販売志向」と呼ばれます。
そして、売り方を工夫しても、やはり売れない時代が来ました。
これまでは、売る側の立場で考えていましたが、買う側の立場で考え、「どうしたら買いたくなるか」を考える「顧客志向」が登場します。
この顧客志向はだいぶ定着しましたが、最近になって新たな考え方が登場しました。
それは「社会志向」といって、社会全体にとって価値のある商品やサービスを提供するという考え方です。
CSRやSDGsといった考え方が浸透するにしたがって、今商品が売れるかどうかだけではなく、長い目で見たときに社会全体の価値になっているかどうかが注目されるようになってきたのです。
このように、人々の価値観や社会情勢などによって、経営やマーケティングに必要な考え方も変わってきます。
「生産志向」「製品志向」「販売志向」「顧客志向」「社会志向」と変化してきたマーケティング・コンセプトのトレンドですが、ここで新たな「6つ目のマーケティング・コンセプト」を提唱したいと思います。
それは、「ワクワク志向」です!
社会全体が良くなることがもちろんですが、そのためにみんながワクワクする商品やサービスを、みんながワクワクする方法で作り、届けていくという考え方です。
ワクワク経営では、この「ワクワク志向」が未来型の「マーケティング・コンセプト」になるものと確信しています。
是非、世の中の変化に注目し、新たな考え方でワクワクを創造していきましょう(^-^)
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