皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
冒険の世界でも、冒険の息抜きにぴったりな娯楽施設があることがあります。
冒険のゲームの中でも、パズルのようなミニゲーム要素やカジノのような施設が登場することもありますね。
このような娯楽施設では、景品として冒険に役立つアイテムがもらえたりするので、景品目当てにミニゲームに熱中するといった経験のある方もいるのではないでしょうか。
こういったゲームで、運の要素があるものは、なかなか当たらないと「次こそは!」と当たるまで続けたくなりますよね。
また、負けが続くと「次こそは当たるはず」と思って続けてしまったりすることもあるかもしれません。
しかし、冷静に考えれば、これはもちろん思い込みです。
コインを10回投げて、10回とも表が出て、次は裏が出そうと思ったとしても、(そのコインに仕掛けがない限り)11回目で裏が出る確率は2分の1です。
このような思い込みは「ギャンブラーの誤謬」といって、確率に偏りのあるような事象が続くと、次はその偏りを是正するような事象が起こると錯覚してしまうものです。
この裏には「大数の法則」という統計の法則があります。
コインを4~5回投げただけでは全部表など偏りが出ることも多いですが、試行回数を増やし1000回、1万回と投げればその偏りはほとんどなくなり、表の出る確率は50%に近づくというものです。
そう言われると、「偏りを是正するような事象」が起こりそうな気がしますが、実際は1回の試行における確率は変わらないので、そういった錯覚が起こります。
経営においては、完全に運に頼るような場面は少なく、結果には原因がある場合が多いのでギャンブラーの誤謬が問題になることはあまりありませんが、こういった「思い込み」は「認知バイアス」と呼ばれ、様々な場面で判断の間違いを引き起こします。
例えば、大数の法則の逆で「少数の法則」というものがあります。
これは、少ないサンプルで全体の傾向を判断してしまうというものです。
先ほどの例で、コインを10回投げて10回とも表が出たとき、そのコインは「表しか出ない」コインだと結論付けて、次も表が出ると判断してしまうといったようなことです。
これは経営でも起こりうることです。
例えば、新商品AとBを売り出したところ、初日の売上を見ると圧倒的にAのほうが売れ行きが良かったため、Aの方が売れる商品だと判断してしまう、などです。
もしかすると、その日の天候や曜日が影響しているかもしれませんので、1日の売上で思い込んで判断するのは危険ですよね。
是非、「思い込み」をなくして、正しい判断でワクワクする経営を続けていきましょう♪
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