主人公は誰?「主人公理論」 ワクワク経営コラム【第133回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界にもいろいろありますが、ゲームや漫画などでは、多くの場合「主人公」がいます。
主人公が冒険の末に悪の親玉を倒して英雄になるというストーリーは王道ですね。
ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズでも、はじめのころは「主人公=勇者」であり、まさに悪に挑むことを運命づけられた勇敢な若者が主人公でした。
しかし、ある作品で「主人公=勇者」の構図が崩れてからは、主人公と勇者は別にいたり、主人公もいろいろな立場として登場したりしています。
では、主人公とは何か、ということですが、お話の中心となる人物です。
しかしながら、同じ世界であっても、視点の違いによって「中心となる人物」は変わってきます。
実際に、ある作品では脇役であった人物が、スピンオフ作品では主人公となることも珍しくありません。

では、現実世界ではどうでしょうか?
あなたの人生を冒険の世界に例えれば、主人公はあなたです。
しかし、他の誰かの人生の主人公はその人であり、あなたではありません。
つまり、視点によって誰が主人公なのかは変わり、世界全体で見ると特定の誰かが主人公であるということはありません。
当たり前のことのようですが、意外と忘れられがちであり、自分が世界の主人公であるかのように振る舞う人もいます。
先述の通り、あなたの人生の主人公はあなたですから、自分が主人公だと思うのは問題ありません。
しかし、同時に他の人も脇役ではなく、皆が「その人の人生における主人公」であるということも理解しておく必要があります。

それでは、経営においてはどうでしょうか?
「会社」という視点から見れば、通常、経営者が主人公と考えられます。
これは、会社という冒険の行き先を決めるのは経営者であるあなただからです。
しかし、視点を変えれば、従業員やお客様、株主、そして仕入先や外注先も、それぞれが主人公となり得ます。
皆、自分が主人公だと思っているわけですから、経営者が自分だけが主人公だと思って行動していればうまくいかないことが多いのは当然ですね。
皆が主人公として、自分の人生をワクワクさせることができるように環境や仕組みを整えることで、それぞれの「役割」で会社という組織に関わろうとする意欲が高まりますので、結果として経営者であるあなたもワクワクすることができるということになります。

皆が主人公であることを認識して、皆がワクワクできる仕組みを作りましょう♪

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