皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
冒険の世界で、時おり「限界を超える」という出来事が起こることがあります。
限界を超えたチカラを引き出す能力を持つ仙人のような人が出てきて、眠っていたチカラを引き出してくれたり、何らかの試練や儀式をおこなうことでパラメータの「上限値」を突破することができるようになったりします。
今まで、超えられないと思っていたものが「限界」ですから、それを超えるとなるとかなりのインパクトで、非常にワクワクしますよね!
RPGなどのゲームでも、レベルやアイテムの所持数などの上限値を引き上げるイベントやクエストは、プレイヤーをワクワクさせる一大イベントとなっています。
経営においても、「限界突破」は存在します。
企業は、お客様に提供した価値の対価として売上金を得ているわけですが、その価値の「限界」を超えるとはどういうことでしょうか?
お客様が、期待している、想像できるベネフィットの最大値を提供することが「限界」だとすれば、「限界突破」はその上を行く、想像すらしなかったベネフィット、顧客体験を実現することにあります。
そこで、近年注目を集めているのが「デジタルトランスフォーメーション」です。
DXとも呼ばれます。
パソコンやインターネット、スマートフォンなどが普及し、IT革命などと言われていたこともありますが、今になってDXが注目されているのは何故でしょうか?
従来のITやシステム活用の考え方では、既存の業務をITで置き換えて効率化するということが主流でした。
しかし、5G通信やIoT、AIといった新技術を活用することで、既存のビジネスモデルや消費者の生活自体を一変させてしまう可能性が現実味を帯びてきたことから、デジタルトランスフォーメーションという新たな段階が注目を集めているのです。
例えば、スマートフォンでいつでもどこにいてもデリバリーの予約ができたり、インターネットテレビ会議システムで離れていても会議や打ち合わせができるというのは、デジタル技術を使って新たにできるようになった、今までにはない「体験」です。
また、駐車場の空き時間を他の人に貸すことのできるマッチングシステムも登場しており、これも今までは無駄になっていた月極駐車場などの空き時間を有効活用できる新しい仕組みです。
インターネットサービスやプラットフォームは「ネットワーク外部性」が働くため、普及すればするほど利便性が高まるため、インターネットとスマートフォンの普及率が高まった今だからこそ、ビジネスとして成立するサービスが増えています。
すなわち、デジタルトランスフォーメーションとはデジタル技術で今までお客様が想像もしなかった「魔法」のような新しい体験を生み出し、「限界突破」したワクワクを提供することだと言えます!
デジタル技術をうまく組み合わせることで、高度な先端技術を持たない中小企業でも、「枯れた技術の水平思考」で、お客様の新たな体験を生み出すことが可能になります。
是非、デジタル技術を活用して、限界突破したワクワクを生み出せないか考えてみましょう♪