組織が大きくなったらどうする?「官僚制の逆機能」 ワクワク経営コラム【第140回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

以前のコラムでもお伝えしましたが、最初は気楽な一人旅をしていても、慣れてきたらパーティーでの旅をしたくなることがあります。
固定のパーティーでなくても、必要なときに集まれる人が集まるギルドのような組織を形成することもあります。
最初は少人数のグループで楽しく冒険していたとしても、人数が増えてくると考え方の違いから対立やいざこざが発生し、ギスギスしてしまって冒険が楽しくなくなってしまうなんていうこともあります。
自由に楽しく活動するためにルールを定めないでいると、かえって対立や確執を生んでしまうことがあります。
特に、人数が増えてきたときに、ルールがないと様々な問題が起こることがあるので、組織のコンセプトやルールを明確に定め、考え方の違いはルールに則って調整するということが必要になります。
しかし、そのようにしてルールが多くなると、自由な雰囲気がなくなり息苦しくなってしまったりすることもありますね。
一方、規模が大きくなっても雰囲気が悪くならず、うまくいっている組織もあります。
そういった組織は、ルールやコンセプトの設定方法が適切で、自然と価値観の近い人が集まっていることが多いですね。

では、現実の経営ではどうでしょうか?
会社組織でも、同じようなことがありますね。
人数が少ないうちは、社長がルールであり社長の考えに共感している人が集まっていることが多いため、明確なルールがなくても問題にならないことが多いです。
しかしながら、人数が増えてくると次第にまとまりがなくなってきて、全員で一つの目的を目指すことが難しくなってきます。
そこで、会社全体で共有する経営理念ビジョン社内ルールと言ったものが重要になってきます。
そして、組織形態についても中間管理職を置いて部下をまとめる形を取るようになります。
組織の中のルールを明確にすることで、業務を円滑に回したり生産性を上げることはしやすくなりますが、一方で自由度が下がったり部門間のコミュニケーションが少なくなったりして、ワクワク職場からはかけ離れてしまうという問題が起きます。
これを官僚制の逆機能などといいます。
この問題を回避するためには、マトリックス組織など横串を挿して縦割りを解消したり、フラット化を進めピラミッド構造を変えるといった対策があります。
つまり、組織のルールを守ることが目的にならず、みんなが同じビジョンを目指すことができるように理念やビジョンを全体で共有した上で、自由度を持って働けるように権限移譲やコミュニケーションの促進を進め、ワクワク職場にすることが必要です。
そして、組織をフラット化すると管理が難しくなるので、ガチガチのルールではなく、だけを決めてその中で自由に働けるようにすることや、ITシステムの活用などにより情報共有を効率化することが有効です。

組織が大きくなっても、ギスギスしないワクワク職場を目指しましょう♪

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