最後の文字に込められた意味は?「ファイナルレター理論」 ワクワク経営コラム【第154回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界で、アルファベットのZという文字が技の名前などに使われることがしばしばあります。
なんとなく、Zってかっこいいイメージがありますね。
これには、いくつか意味があると思われます。
1つは、「アルファベットの最後の文字」であるということです。
最後と言うことは、最後に行きつく場所、究極的なものという意味が込められているのかもしれません。
終わりのない旅であれば、決して辿り着くことのないゴールがZなのかもしれません。
2つ目は、その形です。
ギザギザで稲妻のようでもあり、雷のような衝撃を表しているのかもしれません。
ちょうど、Zの形の軌道を剣などで描く技というものも存在しています。
3つ目は、X、Yに続く文字であるということです。
未知のものを「X」で表すことがあり、未知の変数をX、Yと言った記号で表します。
そのため、変数XとYの組み合わせを、X軸とY軸の平面上に表すことがありますが、Z軸はその3番目、3次元の広がりである「高さ」を表します。
3つ目の軸ということは、2つの対立するものに対して「もうひとつの視点」や「付加的な意味」を表し、新たなるものという意味合いがあるのかもしれません。

現実の経営でも、Zを利用できるケースがいくつかあります。

1つめは、Zチャートです。
横軸に月、縦軸に金額を取り、年間の各月の「単月の売上高」「累計売上高」「移動合計売上高」のグラフを描くことで、その形は「Z」の文字を描くことからこのように呼ばれます。
このZの形により、売上高の傾向をつかむことができます。

2つ目は、Z理論です。
マクレガーのX理論・Y理論に続くものとして提唱され、X理論とY理論のよいところを集めたものとされます。
マクレガーのX理論・Y理論は、マズローの欲求5段階説ハーズバーグの二要因理論と並ぶ動機づけに関する理論で、X理論は「人は強制されなければ仕事をしない」、Y理論は「条件次第で自ら進んで責任のある仕事をしようとする」という対立する考え方であり、X理論は性悪説、Y理論は性善説に近いものとなっています。
Z理論はその良いとこ取りで、X理論のように強制で人を動かそうとするのではなく、Y理論のように自主性に任せ介入を最小限にするのでもなく、積極的に「働きやすい環境づくり」に取り組むことで、信頼関係を築き、自ら行動したいと思える状況を作るという点で、ワクワク職場づくりと非常に近い考え方になります。

最後に、Zではないですが逆に最初の3つのアルファベットを使った「ABC分析」をご紹介します。
QC7つ道具のひとつであるパレート図を使い、売れ行きの大きいものから順に並べることで、商品群をABCの3グループに分類する方法です。
Aグループ、Bグループ、Cグループに分けたら、グループごとに販売戦略などを決定していきます。

「最後の文字」をうまく活用して、究極のワクワクを目指しましょう♪

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