日頃から手入れを!「メンテナンス理論」 ワクワク経営コラム【第164回】

皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

冒険の世界では、様々な道具を使います。
回復アイテムのように、1回使うとなくなってしまう消費アイテムもありますが、武器や防具、乗り物などは、ゲームでは基本的には何回でも使うことができます。
しかし、実際には何度も使えば消耗し、いつかは壊れます
壊れてしまったら、修理にコストがかかる上に、使用できない間の機会損失が発生するため、なるべく壊れないように使いたいですね。
そこで、日ごろからメンテナンスをおこなうことで、壊れる確率を下げたり、小さな不具合のうちに直しておくことにより大きな故障を回避したりすることができたりします。
ただ、メンテナンスも念入りにおこなえばそれだけコストもかかるため、「メンテナンスすることで節約できる修理費用や機会損失」と「メンテナンスにかかる費用」を天秤にかけて、メンテナンスするかどうかを決めることになります。

これは、企業活動においても同じで、工場や店舗の設備、事務所のOA機器など、長く使えるけれどもいつか壊れる資産というものが存在します。
この場合もメンテナンスの費用と、回避できる修理費用などを比較して決めます。
しかし、一般に企業経営において使用する資産が故障し、企業活動に支障が出た場合、信頼の低下も含め損失は非常に大きくなります。
そのため、普段からメンテナンスをおこなうことで、できる限り「故障による企業活動の停止」を回避するとともに、場合によっては二重化するなどして継続性を高めます。
メンテナンスの方法として、設備の寿命などから推定し事前にメンテナンスをおこない故障を防止する予防保全、周期を決めて定期的に点検や補修をおこなう定期保全、故障が見つかってから修理をおこなう事後保全などがあります。
事後保全をおこなう場合、修理している間の代替手段を決めておくなどにより損害を最小限に抑える考え方もあります。

故障したら損失の大きいものは、普段からメンテナンスをおこない故障を回避して、事業の継続性を高めましょう!

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