皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
冒険の世界では、様々な依頼を受けることで対価としてお金やアイテムをもらうことがあります。
この依頼は、いろいろな場所で受けることができますが、酒場であったり、お城の大臣からの依頼であったり、あるいは町の人から直接であったりします。
この場合の酒場というのは、町の人からの依頼を酒場で受け付けて、冒険者に依頼する仲介業者のような役割です。
酒場のような場所で依頼を受けた場合、依頼主の顔は見えません。
ですが通常、それは依頼主が誰かということは明らかになっていることが多いです。
直接の依頼者は酒場ですが、真の依頼主は別にいることになります。
また、お城の大臣からの依頼である場合、依頼主は大臣ですが「困っている人」は大臣ではなく他にいる可能性があります。
これと似たようなことは、現実の経営でもよくあります。
経営を継続するための仕組みである「ビジネスモデル」を作成する際、「誰が顧客なのか」が問題になることがあります。
例えば、飲食店などでは、来店客が「顧客」なので分かりやすいですね。
しかし、製造業や建設業、IT企業などでは「元請け」「下請け」が存在し、構造をややこしくしていることがあります。
直接の顧客は「元請け企業」ですが、自社が生み出している価値の最終消費者は顧客の顧客、あるいはそのまた顧客かもしれません。
自社の顧客といった場合、直接の顧客も顧客であることは間違いないですが、提供した価値が最終的に誰が必要としているものなのかを把握することは重要です。
視点を変えれば、真の顧客は最終消費者であり、その間に存在する業者はその消費者に価値を届けるためのパートナーであるとも考えられます。
したがって、ビジネスモデル図を作成するときは、直接の顧客だけでなく、その先の最終消費者まで記載することが望ましいです。
あなたの会社の、「真の顧客」は誰ですか?
ピンバック : 目的のためにどんな動きが必要?「業務設計」 ワクワク経営コラム【第186回】 | スノウコンサルティング