皆さま、こんにちは!
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
経営状況が厳しくて、どうにもならない・・・。
もうこの先の明るい未来が見えない・・・。
厳しい経営環境の中、大変な思いをされている経営者の方も多いと思います。
業績が落ち込み、これからの見通しが見えず、ここから立て直しなんて無理・・・。
しかし、本当にそうでしょうか?
状況が一変し、お客様が激減してしまった・・・。
多額の負債を抱えてしまい、到底返済など無理・・・。
そんな時、もはやゲームオーバーになってしまったかのような感覚に襲われるかもしれません。
しかし、実はそう判断するのは早いかもしれません!
冒険の世界では、パーティーが全滅してしまったらゲームオーバーというゲームも多いです。
しかし、昨年で35周年を迎えた「ドラゴンクエスト」シリーズには、実は基本的に「ゲームオーバー」はありません。
仮に全滅してしまっても、王様や神父さんが生き返らせてくれて、再度チャンスを与えてくれます。
この時、「所持金が半分になる」という大きな代償を払うことになりますが、何度全滅しても必ず再挑戦できます。
ワクワク経営における経営の考え方も、これによく似ています。
確かに、冒険していてうまくいかないことがあれば、挽回するのが難しいような苦境に立たされることもあるでしょう。
しかし、それはまだゲームオーバーではありません。
「所持金が半分」になったとしても、そこから再挑戦することは可能です。
もちろん、ただ嵐が過ぎるのをじっと待つだけ、では状況は良くなりません。
全滅してしまったとしたら、何故全滅したのかを把握しなければ、再度冒険に出かけたとしても同じ結果が待っているだけです。
では、そんなときはどうすればよいのでしょうか?
ドラゴンクエストの世界観をもとにした漫画「ダイの大冒険」には、こんなシーンがあります。
「傷つき迷える者たちへ・・・
敗北とは傷つき倒れることではありません
そうした時に自分を見失った時のことを言うのです
強く心を持ちなさい
あせらずにもう一度じっくりと自分の使命と力量を考えなおしてみなさい
自分にできることはいくつもない
一人一人がもてる最善の力を尽くす時 たとえ状況が絶望の淵でも――
必ずや勝利への光明が見えるでしょう・・・!」
(出所:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 文庫版8巻』/三条陸/稲田浩司/集英社)
これは、主人公であるダイたちの師であるアバンが著した「アバンの書」の一節です。
若干精神論のようにも聞こえますが、ここには重要なことが書かれています。
まず、「敗北とは傷つき倒れることではない」ということです。
これは、ゲーム「ドラゴンクエスト」で、全滅してもゲームオーバーにならないことに通じる部分がありますね。
次に、「あせらずもう一度じっくりと自分の使命と力量を考えなおしてみる」という部分です。
苦境に立たされたとき、「何とか前と同じ状態に戻そう」とか、「この苦境の原因の影響を小さくしよう」というように、目先の対策に囚われがちですが、それではうまくいかないことが多いです。
何故なら、世の中は変化しているからです。
そんなときは、まず一旦立ち止まって、「何故冒険するのか?」「何故経営するのか?」を振り返ってみることが大切です。
これは会社で言えば「経営理念」にあたります。
そして、そのためにあなたが今何をするべきなのかを考えます。
それがアバンの書にある「自分の使命」であり、企業の使命です。
その次に、「自分の力量を考えなおす」ことも大切ですね。
すなわち、全滅してしまったときに「全滅した原因」を分析するのと同じように、「現在の会社の力量」である「財務状況」や「強み」「弱み」、「目に見えない武器」を明らかにするとともに、挑むべきフィールドの特性、すなわち「機会」や「脅威」を把握した上で、次にどうすれば全滅しないで済むかを考えることが重要です。
もう一度、皆さまにこの言葉を送ります。
「一人一人がもてる最善の力を尽くす時 たとえ状況が絶望の淵でも――
必ずや勝利への光明が見えるでしょう・・・!」
是非、ワクワクする未来に向かって、何度でも立ち上がり挑戦しましょう!