皆さま、こんにちは！
ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

ビジネスをする上で、地域や経営者のさまざまなコミュニティや団体に所属することがあります。
このようなコミュニティや団体に所属して活動することは、自社の経営にとってどのような意味があるのでしょうか？
単なるボランティア活動なのでしょうか？
あるいは、自社の営業活動のためでしょうか？？

もちろん、その団体活動をすることで、地域や社会に良い効果をもたらすボランティアの意味合いもありますし、人のつながりが生まれることで自社の商品やサービスを買ってくれる人、あるいはビジネスパートナーになる人が見つかるかもしれません。
冒険の世界でも、ギルドなどの冒険者コミュニティに所属することで、お互いに助け合ったり、仲間が増えて冒険がよりワクワクするということがありますよね。

しかし、コミュニティや団体で活動することは、他にも様々なメリットがあります！

１つは、経営を続けていく上で重要な「多様な視点」を持つことができる、ということです。
「バランスト・スコアカード」や「木を見て森を見ず」の回でもお伝えしたように、経営を続けていくためには多様な「視点」を持つことが必要です。
自社の社内やターゲットとする市場だけを見て経営していると、どうしても視点の偏りが生じます。
従業員やお客様も一人一人違った個性や考え方を持っているので、固定された視点を持つとどうしても良好な関係性を持つことが難しくなってしまいます。
また、多様な視点を持つことで、世の中の変化にも柔軟に対応しやすくなります。
そして、この多様な視点は、違った団体に所属することでより違った視点を得られることがあります。
例えば、業界団体ではやはり業界の視点に偏りがちなので、異業種が集まる団体に所属するとまた違った視点が得られるでしょう。
なお、多様な視点を持つためには、妖精のように空を飛び、便利なツールを使って多様な視点を提供するワクワク経営ナビゲーターを利用する方法もあります。

２つ目は、「ワクワクする体験」を積むことができる、ということです。
これは、同じ目的を持つ仲間たちと、目標達成に向かって試行錯誤することによる、言わば「経験値を積んでレベルアップ」するという面もあります。
例えば、自社の組織運営にうまくいっていない時に、団体活動で組織運営に携わることで、自社に取り入れることができるヒントを得ることができます。
さらに、思い出補正理論でもお伝えしたように、ワクワクする体験を積むことで、一歩前に踏み出す勇気を得ることもできます。

３つ目は、自社のブランディングにつながる、ということです。
自社だけでなく、他の人たちと一緒に共通の目的を果たし、共存共栄を図ることは、SDGsの考え方にもつながり、経営を継続していくためには必須の考え方になります。
そして、その団体で活動しているということが、「自社はその団体の理念に共感しており」「その理念実現に向けて他社とともに協力している」というPRにもなります。
自社の理念に近い、あるいは共通部分のある団体に参加することで、価値観の近い人々と知り合うことになるため、自社のお客様やパートナーになる方も見つかりやすくなります。
ただし、自社の商品を売りたいという考えだけでは、（ビジネスマッチングを目的とするコミュニティの場合は別として）逆効果となる場合もあります。
自社の商品を売りたいためだけに参加している人ばかりのコミュニティに参加したいと思う人はあまりいないですよね。
まずは、みんながワクワクすることを忘れずに、そのコミュニティの趣旨に従って活動することで、徐々に信頼関係が生まれ、協力し合える仲間も増えていきます。

一方で、団体活動に参加することによる「悪い影響」というのも存在します。
それは、「会費や活動時間などリソースが削られる」、「団体の決まりに従うために肉体的・精神的に疲労する」、「従業員から会社のための活動であることが分かりにくい」などです。
当然、コミュニティや団体の理念や目的、活動内容も様々ですので、自社や自分自身に合ったものに、会費や活動時間とのバランスも考えた上で参加することが必要です。
場合によっては、既存の団体だけではなく、自分で共に理想を実現するためのコミュニティや団体を立ち上げる、という方法もあります。
また、従業員に仕事を丸投げして、経営者が団体活動ばかりに注力しているようでは、従業員のモチベーションは下がってしまいます。
従業員にも、経営者が団体で活動する意義を伝えておくと同時に、従業員との適切なコミュニケーションを図りつつ、経営者が常に会社にいなくても業務が回る仕組みを整えておくことが必要です。

是非、社外での「共に冒険する仲間」を見つけるため、コミュニティや団体での活動も検討してみましょう♪