こんにちは、ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
経営者のお悩みで特に多く聞かれるのが、売上アップです。
会社ですから、売上を上げるのは当たり前と思われるかもしれませんが、そもそも何故会社は売上を上げる必要があるのでしょうか?
様々な考え方がありますが、会社は本来お金を稼ぐことが目的ではありません。
ワクワク経営的には、経営理念の実現を通して、関わる人みんなの人生がワクワクすることが目的です。
それでも、売上は上げる必要があります。
その理由は、大きく分けて3つです。
1つ目は、当然ですが会社である以上、利益を確保しなければいけない、ということです。
利益が出なければ、会社の事業を続けていくことはできません。
赤字続きでも、資金調達できれば会社は潰れませんが、いつかは限界が訪れますし、赤字を垂れ流し続けている状態は事業とは言えません。
このように書くと、赤字でなければ、利益が出ていなくでもプラスマイナスゼロでよいと思うかもしれませんが、そうではありません。
事業を続けていくためには、様々な投資が必要で、そのための資金として外部からの調達だけで全てを賄うのは難しいので、やはり利益の蓄積による内部留保が不可欠となります。
また、利益とは売上から費用を引いた残りです。
費用には、仕入や人件費が含まれますが、物価が上がっている現状では同じ事業をおこなうにもより多くの費用がかかります。
費用が増えれば、利益を確保するためには売上を上げるしかありません。
効率化により今までと同水準に費用を抑える、という方法もありますが、今まででも費用を限界まで削って運営してきた会社にとってはそれも難しいでしょう。
このようなことから、会社が事業を続けていくためには売上を上げることが必要不可欠となります。
2つ目は、お客様により多くのワクワクを提供するためです。
ワクワク経営では、「売上=会社がお客様に提供するワクワクの総量」と考えます。
例えば、1万円の商品を販売した場合、お客様は1万円出してでもその商品が欲しかったわけですから、会社は1万円分のワクワクを提供したことになります。
これが2万円の商品の販売した場合、お客様は2万円出してでも欲しかった価値を感じているので、単純に2倍のワクワクを提供したと考えられます。
また、今まで10人のお客様にサービスを提供していた状態から、20人に増えれば、提供したワクワクの総量も2倍になります。
一般的に、会社の存在意義である経営理念は、お客様に商品やサービスを提供することを通して社会全体に価値をもたらす構図になっています。
以上のことから、会社の目的を実現するためにも、売上は上げる必要があるということになります。
3つ目は、「経営者や従業員がワクワクするため」です。
ワクワク経営物語その1でもお伝えしたように、ワクワクとは今よりも良い未来に向けて進んでいると感じられる状態のことです。
前述のように、売上は提供したワクワクの総量ですから、これが増えるということは会社がより良い状態に向かっているということになります。
売上が増えれば、お客様に提供するワクワクの総量も増えますし、お給料や将来の投資の原資も増やせますので、さらに良い未来へのワクワク感が高まりますよね。
さて、改めて「売上を上げる必要がある理由」について振り返りましたが、「そんなこと分かってるよ!」「どうすれば売上が上がるのか知りたいんだよ!」という声が聞こえてきそうですね。
ご安心ください。
この点は、次回のコラムでお伝えしたいと思いますので、お楽しみに!