先のことなんて分からないから計画なんて必要ない? ワクワク経営コラム【第215回】

こんにちは、ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

ワクワクする経営の旅に出かけるには、冒険の地図となる「事業計画」が必要不可欠です。

しかし、冒険も経営も一歩先は闇・・・どんな計画を立てても計画通りにはいかないし、それなら計画を立てるよりまずは一歩踏み出してみる、そんな考え方もあります。

それでも、計画を立ててから始めた方がいい理由があります!

それは何でしょうか!?

まず1つ目は、「計画と実績の差を検証する」ことが目的の実現への近道だということです。

計画もなく始めた場合、思うようにうまくいかないことも多いでしょう。

そんな時、「なぜうまくいかなかったのか」「どうすればうまくいくのか」を検証し、改善することで今度はうまくいくこともあります。

しかし、「なぜうまくいかなかったのか」が分からない、あるいはそれが見当違いで、いくら改善してもやはりうまくいかない、そういうことも多いものです。

一方、計画を立てていれば、もし仮に計画通りに進まなかったとしても、計画したことと実際に起きたことは「何が違っていたのか」を検証することができます。

それを改善し、またうまくいかなかったとしても、さらに何が計画と違っていたのかを検証する・・・これを繰り返せば、必ず少しずつでも先に進むことができます。

2つ目は、「アクションプラン(行動計画)」を決めることで、行動の進みが速くなります。

計画を立てずに始めた場合、途中で迷ったり挫けたりして、なかなか先に進まない、ということもあります。

事業計画を立て、それを実現するためには「何をしなければいけないのか」、すなわちアクションプランまで作っておくことで、迷うことも減り、確実に行動は進めることができます。

そして、行動の結果、計画とのズレが生じることもありますが、それについては原因を検証して改善すればよいのです。

ここで重要なのは、何をいつまでにやるか、「期限」を決めることです。

「期限」がなければ、やるべきことは決まっているが、いつでもよいということになってしまうので、なかなか進まないことがあります。

期限を決め、期限までにできなければ、その原因を検証すればよいのです。

3つ目として、計画を「見える化」することで、多くの人の協力を得ることができる、ということです。

自分が「こういうことをしたい!」と言っても、なかなか人に伝わらず、協力を得ることが難しいということも多いでしょう。

例えば、従業員であったり、金融機関であったり、家族の協力(理解)が必要な場合もあるでしょう。

そんな時、こういう結果を目指している、そのために何をする、こういう根拠で実現可能性が高い、という計画があれば、それなら協力します、という人や機関も増えるでしょう。

そうでない場合、どの部分が「協力を得られない部分」なのか、それをもっと分かりやすくしたり、場合によっては変える(協力が必要不可欠なのであれば)といったことをする必要があるでしょう。

そして最後に、計画を立てること自体が、将来に対してのワクワク感を高める、という効果があります。

このように、計画通りに進まないとしても、まずは計画を立ててから一歩踏み出すことが結果として近道になります。

「急がば回れ」ということですね!

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