こんにちは、ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。
さて、前回のコラムで事業計画を作ることで多くの人の協力を得ることができる、とお伝えしました。
この多くの人の中には、従業員も含まれますが、「従業員に事業計画を公開する必要はないのではないか?」と思われた方も多いかと思います。
従業員には給与も払ってるし、就業規則や雇用契約に基づいて働いてもらえば、事業計画を公開する必要はない・・・そう思われる方も多いかもしれません。
確かに、多くの従業員からすると、事業計画に興味はなく、自分の働く内容と給与などの待遇が分かっていれば十分かもしれません。
しかしこれは、「会社は今後も安定して存続する」という大企業を前提とした話です!
中小企業では、従業員からすれば「いつ会社が傾くか」「今後会社がどんな方向に進むのか」が分からないので不安があります。
そこで、会社としてどのような考え方でどのような方向性に向かっていくのか、どのような体制で事業をおこなうのか、従業員にはどのような役割を期待するのか、どのように利益を出しどのように給与を支払っていくのかという「事業計画」を社員と共有することで、従業員は「今後もこの会社で働いていくことができる」という安心感を持つことができます。
また、就活生を含む求職者としても、このような「事業計画」を知ることで、自分が働くうえでこの会社がふさわしい場所なのか判断することができ、会社としても同じ価値観を共有する仲間が会社を選んでくれるので、人財の確保という面でも有用です。
さらに、事業計画づくりの一部を従業員と一緒に作ることで、従業員の参画意識を高め、幹部育成につなげるといった方法もあります。
是非、従業員の安心感とワクワク感を高める事業計画を作成し、従業員と共有しましょう!