経営理念とビジョンはどう違うの? ワクワク経営コラム【第220回】

こんにちは、ワクワク経営ナビゲーターの古屋早雪です。

会社経営の上で、経営理念やビジョンは重要なものであり、ワクワク経営でも経営の方向性を決める重要なものとして作ることをおすすめしています。

ところで、経営理念とビジョンは似たような意味合いにも思われますが、どのような違いがあるのでしょうか?

これにはいろいろな考え方がありますが、ワクワク経営では、ビジョンは将来のありたい姿の明確なイメージであるのに対し、経営理念は会社の存在目的として目指すべき状態、と定義しています。

この二つは、一体何が違うのかと思われるかもしれません。

ビジョンは、具体的であり、どのような状態なのか明確にイメージすることができるものですが、経営理念は「概念」に近く、実現した状態のイメージは明確に定まるものではありません。

このように書くと、明確にイメージできるビジョンがあれば、経営理念はいらないのではないか?と思われるかもしれません。

では、何故経営理念が重要なのでしょうか?

経営理念は、ビジョンの根拠となる、会社において最も重要な柱です。

例えば、将来こんな会社になりたい!というイメージがあったとして、あなたは何故そう言う会社になりたいと思ったのでしょうか?

確かに、そのイメージが実現すれば幸せになるかもしれません。

しかし、自分の気持ちというのは案外自分でもよく分からないものです。

こういう会社になりたい、と思ってそれを実現したとしても、その時には「何か違う」と感じることも多いものです。

これは、ビジョンが軸となる「経営理念」に基づいて定められていないためです。

これに対し、自分が大事だと思う基本的な価値観はそうそう変わるものではありません。

変わったと感じたのであれば、それは本来の自分の価値観に気づいていなかった、といえるでしょう。

特に創業者の方は、こんな会社にしたい!というビジョンはあるものの、その根幹となる経営理念が定まっていないケースが多くあります。

また、50年、100年と会社を存続させることを考えれば、その時にあるべき会社の姿は時代とともに変わっていきます。

そのため、どんな時代でも変わらない、会社として大切にする軸である「経営理念」を明確にすることは非常に重要だと言えるのです。

「ビジョン」がある場合でも、自社の「経営理念」は何なのか、ぜひ考えてみましょう!

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